仲良し夫婦がセックスレスになった辛いお話

セックスレス
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仲良かったはずの夫婦がどうセックスレスになったのか?

わが家のセックスレスを紹介します

ハブにはマングース、ポパイにはブルータス、大島渚には野坂昭如、そして夫婦にはセックスレスという天敵がいる。

「わたしたちは相性最高!」なんてのほほんと暮らしている夫婦にも、セックスレスは背後から音もなく忍び寄る。

そして気づいたときには、セックスレスの洗礼を受けてしまう。

ぼくもみごとにセックスに巻き込まれたひとりだ。

かつては妻とのセックスは1週間から10日に1回程度はあった。

けれどふたりめのこどもが生まれたあと、わが家からセックスが、プリンセス天功のように消えてしまったのだ。

とはいっても、こどもが1歳を過ぎるまでは、ぼくからもセックスに誘わなかった。

妻から精神的余裕が感じられなかったからだ。

とうていセックスに誘う勇気は湧いてこなかった。

セックスしたい気持ちはすごくあった。

ふとんの中で「性欲は悪の権化、性欲のせいで米中貿易摩擦が起こる、性欲のせいでマウンテンゴリラが減る、性欲のせいでウルトラマンが3分しか地球にいられない、性欲のせいで風呂にピンクカビが……」と唱え、強引に欲求をおさえこんだ。

それでもダメなときは、アパレル業界のレセプションパーティーばりに絢爛豪華なオ〇ニーをして切り抜けていた。

が、やがてこどもがすやすやと寝てくれるようになり、妻の睡眠も平常運行に。

そして1歳こえて保育園に通うようになり、妻は職場復帰。

仕事と育児の両立は大変だけど、家族以外とのかかわりをもてるようになって、気持ちがかなり楽になったと本人の談。

ぼくも家にいるときは、ヘタクソながらも家事育児に全力坂で、家の雰囲気はアメリカのホームドラマなみに最高だ。

ときはきた。

ぼくは満を持して、妻を誘おうと寝室にはいった。

しかし…川の字に並べられたふとんで、両脇にこどもふたりを並べて、妻はすでに眠っていた。

妻が寝室に入ったのは、たったの5分前。

つまり正確には眠ってはいるのではなく、狸寝入り。

これは『わたしを誘わないで』という意思表示だと判断した。

ふたりのこどもはぼくが侵入してこないようにするための城壁なのだ。

「ま、今日は疲れてたのかな」とあきらめて、物分かりのいい旦那ヅラしてその日は眠った。

けれど、この対セックス鉄壁フォーメーションはそこから数年続くこととなった。

ぼくは妻が寝室に入ったあと、自分も寝室に向かう間隔をどんどん短くしていった。

3分、2分、1分、30秒……

しかしどれだけタイミングを詰めても、妻はこどもの間にはさまって目をつむっている。

そしてご丁寧に、変ないたずらをされないよう胸のあたりで両腕をクロスさせて眠っているのだ。

それはまるでツタンカーメンのようだった。

しかし、セックスを暗に拒否されていることを認めたくなかった。

「この俺が拒否られるわけなんてない。きっとこれは夢なんだ。明日になれば前の妻にもどって、イチャイチャからのセックスになだれ込むにちがいない。何の問題もない。そうだ、明日いっしょにアマプラで映画でも見てそのあとに熱いセックスをしよう」

こんな妄想が浮かんでる時点で、死亡フラグが完全に立っている。けど、このときには気が付けなかった。

先に妻を寝室に行かせるからいけないんだ。

セックスしやすい布陣を自分で作ってしまおう、とぼくは弱小高校野球部のダメ監督のように安易に考えた。

何をやっても勝てないときは、稚拙な作戦にも従ってしまうものである。

先に自分が寝室に入って、こども2人を並べて寝かせ、自分の横に妻のスペースをあけて、ぼくは待機した。

ぼくが寝室に来て1時間たっても、寝室に来ない妻。

この時点で実はすでに勝敗は決している。

しかし「これは持久戦だ……」と粘り強く待つぼく。

そしてさらに30分が経ち、ついに妻が寝室に。

しかし妻は天才チンパンジーがパズルを解くような無駄のない動きで、ぼくの横の妻専用スペースに長男を移動させた。そして空いたスペースに自分の体をすべりこませた。

長男・妻・ぼく・長女の布陣はみごとに壊され、妻・長男・ぼく・長女に強制的に変更されてちまった。

ぼくはショックに打ちひしがれた。

この瞬間、「ああ……これがセックスレスってやつなんだな」と悟った。

車検のごとし。自分を総点検

セックスレスになったのは相手が100%悪いから。そう考えられるツラの皮が厚い人間はすくない。

ぼくも例外じゃなかった。

レスになってしまった原因を、自身の中に探し始めた。

人格的な部分で妻に嫌われたのか。

たとえば知らず知らずのうちにモラハラをした、とか。

いや身に覚えはない。

自分の信念として、妻のやることにダメ出しはしない、というのがある。

ガマンしている訳でもなんでもなく、育児と家事と仕事をやってくれている妻には、じっさい感謝しかなかった。

そういう想いは自分の言動にも出ていた、と思う。

人格を疑われるようなことがあれば、7個入りのミニシュークリームをぼくが無断で4個食べてしまったことだけど、さすがにそこまで根に持たないだろう。

ではシンプルに生理的にダメになったのか。

ビジュアル面では結婚当初から体重も髪もシワの数も目視できるほどの増減はない。

衛生面でも40代だけど加齢臭もなく、趣味が歯医者に通うこととデンタルフロスなので口臭も少ないほうだと考えられる。

自分をひいき目に見てしまうところを考慮したとしても、嫌われる決定打には欠ける。

そして妻はこの時期も寝室以外ではもたれかかってきたり、抱きついてきたりしていのだ。

また身の回りで起こった出来事を、逐一喜怒哀楽をまじえて、ぼくに話してくる感じだった。学校で起こったことを親に話す小学生のように。

生理的に嫌になった相手に、こんな行動をとるだろうか。

けっきょくぼくは血眼になって探したけど、レスの原因を自身に見つけられなかった。

きつい結論

つまり、ぼくたちふたりの関係はまえから変わっていなかった。

むしろこどもが出来て、より会話の数も増え、協力して何かをやることも多くなった。

ふたりの信頼関係は前にもましてアップしていたのだ。

ただ、セックスだけがなくなった。

そんな状態だ。

ぼくはあらゆる角度からふたりのこの問題を分析し、ひとつの結論に達した。

それは“もともと性欲のうすい妻が、こどもを生んだことをきっかけに、さらにセックスに興味をうしなった”というもの

「自分の悪いとこ見直さないで、レスを相手のせいにするなんてダメな野郎だ」と思われるかもしれない。

しかしぼくにとっては、レスの原因が相手にある、というほうが残酷な現実なのだ。

自分に問題があれば、それを直せばいいだけ。

たとえばぼくがいい歳して、ティラノザウルスのアップリケがついているパジャマを着て寝ているのが問題なら、脱げばいいだけ。

ちょっと名残惜しいけど、自分にメリットがあるなら余裕で脱げる。

けど相手に原因があるなら、改善することはより困難になる。

相手を変えることは、自分自身を変えるより圧倒的に難しいのだ。

『これは…相当長引くぞ……』

ぼくは絶望を感じた。

事実、それからつぎのセックスに至るまで、二年間を要した。

今回の記事はここまで。読んでくださりありがとうございます。

この話の続きの記事です。ぜひ読んでください

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