巷のセックスレス解消法、はたして有効なのか?
今回は、ネットや本でみつけた“セックスレス解決策”の有効性について、実体験もまじえて書いていく。
まず最初に、あごがしゃくれるぐらい言いたいことがある。
セックスレス解決策についての記事などを見ていると、つぎのような主旨が書いてあることがおおい。
“セックスは夫婦関係を円満にする手段で、目的ではない。なので円満ならセックスはなくてもいい”
0.5理ぐらいはある。
たしかにセックスなくても良好な夫婦はいる。だけどそんな人間は最初からセックスレスで悩んでいない。
夫も妻も、ほとばしるムラムラをなんとかしたいし、相手にムラムラされたいから悩んでいるのだ。
セックスが手段じゃなくて、だいじな目的だから悩んでいる。
セックスしたいから、橋渡し役として夫婦円満が必要ってひともいるのだ。
そういう記事は、空腹で気絶しそうなひとに、毛布を渡して「これをお腹にまいて空腹を忘れなさい」って言ってるようなズレかたをしている。
肉欲をなめるな!
自分みがきをする
新沼謙治といえばハト、レス解消といえば“自分みがき”だ。
“ビジュアル的な魅力で、相手を振りむかせる”
レスをくらった人間がそう思うのは、ごく自然なことだ。
が、容姿の改善が、レス解消に直接つながることは少ない。
なぜなら容姿の劣化が理由でレスになった人は少数派だから。
根本的原因じゃない部分を改善したところで、状況はよくならない。
じゃあレス解消のため頑張って美容に励んだけど、最終的にレス解消できなかった。これはムダなのか。
まったくムダじゃない。
たしかにレス解消という“目的”のために、美容に励むという“手段”を使って失敗した。
しかしこの美容という“手段”は使い勝手がよく、他の“目的”にも利用できる。
キレイになるという目的。豊富な美容知識でSNSフォロワーをふやすという目的、そして縁起はわるいけど離婚後にいいパートナーに出会うという目的。
つまり自分みがきという手段は、とてもコスパがよいのである。いろいろな目的に使いまわせるのだ。
また自分みがきが、間接的にレス解消の手助けをすることはある。
いちばん大きいのは、自信がうまれること。
ものごとをやるとき、「まあムリだろうな」と思ってやるのと、「できる」と思ってやるのでは、後者のほうが成功率がいい。
なぜなら問題に向けて積極的な姿勢を見せることができるから。
積極的な姿勢とは問題解決に向けて考えたり、行動したりする回数のこと。
思考と行動の回数が増えれば、必然的に問題が解決する確率はあがる。
これはセックスレスでもおなじだ。
鏡の中の成長した自分をみると、すこしずつ「レス解消できるかも」という自信がでてくる。
できるかも、という希望は、レスに立ち向かうエネルギーを生み出すガソリンとなる。
ただこの“自分みがき”には、重大な注意点がある。
それは、途中でやめないということ。
レス解消のためにダイエットをがんばる。けどけっきょくレス解消にならず、ダイエットもバカバカしくなってやめる。
こうなると、レスになってしまったことと、決めたことをやり通せなかったことが激しい往復ビンタとなって、自己肯定感をはげしく下げる。
泣きっ面にハチ、しかめっ面にキングコブラである。
なので、自分みがきを始めるなら、軌道に乗るまではムリせず、物足りないぐらいの量でしよう。
自分みがきがうまくいき、自尊心が生まれてくると、「こんなに魅力的になったのに、セックスしないなんてバカ」っておもえるようになってくる。
ちなみにぼくはレスをきっかけに筋トレはじめたけど、妻は筋肉にまったく興味ありませんでした・・・
いい香りで誘う
“アロマや香水、ボディクリームなどの香りをつかって、パートナーのセックスの意欲をたかめる”
これもレス解消法でよく目にする。
においには人間のあたまのスイッチをきりかえる力がある。それも思考をこえて、本能に直接はたらきかける力強さをそなえている。
それまで“市村正親と堀田茜ってなんとなく似てるよな”なんてことを考えていたのに、アスファルトを濡らす雨のにおいをかいで、一気に小学生のときの帰り道を思い出す、などがいい例だ。
なので香りをつかって、セックスレスを解消しようというのは、あながち間違ってはいない。
ただ
いい香りをつける
↓
相手が興奮して、セックスに積極的になる
↓
よし成功!わたしたち夫婦の旅はこれからだ!
なんてジャンプの打ち切りマンガのような展開じゃなく、もっと補助的な効果を期待したほうがいい。
セックスを拒んでいる側は、相手からのプレッシャーを感じていることがおおい。この状態だと、レス解消にむけてがんばっても、よけいレスをこじらせてしまうことがある。
目的をはたすには遠回りも必要だ。
いちど相手をプレッシャーから解放してから、レス解消に再チャレンジしたほうが成功しやすい。
こんなとき、“いい香り”が相手をリラックスさせ、レスの重圧をやわらげるかもしれない。
ただ、人によって香りの好みはちがう。だれかにとっての“かぐわしい香り”は、ほかのだれかにとって“刺激臭”かもしれない。
だから香り選びは慎重になるべき。
できれば、アロマなどを選ぶ場合はふたりで店にいって、相手も好きな香りを選ぶのがベスト。
ほかに注意したい点は、“作為”をばれないようにすることだ。
“自分をセックスに誘うため、ボディクリームの香りを漂わせてるな”と気づいた相手は、一気にひいてしまう。
そのひたむきさに心打たれるような情は、レスられさんにはない。
香りで“非日常”を演出しすぎると、相手に警戒感がうまれる。レス解消に一発逆転をねらいたい気持ちはわかるけど、あくまでもナチュラルな香りでいこう。
欧米人がタキシードといっしょにまとうような香りは、相手をむせさせるだけだ。 あれだけ一時期隆盛をほこったダウニーが、日本ですたれていった理由をヒントにしよう。
いっしょに買い物に行けないなら、こういったお試しサイズのアロマで、相手に好きな香りを教えてもらうのもいいかもしれない。
ぼくはユーカリ系の香りが好き。動物占いがコアラだったのが関係しているのか。
コスプレ
妻側のセックスレスでありがちなのが、“コスプレで夫を興奮させてレス解消”というやつだ。
でもレスまっただなかに聞ける?
「ナースのコスプレとかしてみようかな?」とか・・・。
レスがまだ軽度ならそういう話もできる。けど数年単位のレスだと、セックスについての話すらタブーの場合がある。
だからけっこう難易度は高い。
ただやるのであれば、事前にコスプレ導入の相談はしないほうがいい。
かりに話し合いがまとまり、妻が“ワンダーウーマン”のコスプレすることが決まったとする。
しかしいざ着てみると、夫の反応はうすい。
あらかじめ相談することによって、ネタバレしてしまっているからだ。予定調和のコスプレはあまり盛りあがらない。
ヘタしたら、セックスへとつながらず、単に“落ちこんだワンダーウーマンがそこにいるだけ”になってしまうかもしれない。
もしコスプレに挑戦するなら、“一発勝負”をオススメする。
あらかじめ相手に相談しないで、いきなりコスプレしてしまう。相手の予想だにしない行動で、度肝をぬいてやるのだ。
そうとう勇気がいるし、めちゃくちゃ恥ずかしいはず。
でもなにかを大きく動かすときには、勇気や恥を必要とする。
でかいインパクトをあたえないと、レスってくるような人間を動かすことはできないのだ。
唐突なコスプレで相手はたぶん笑うだろう。しかし笑いとセックスはいがいと親和性があるので、うまくいけばセックスにつながるかもしれない。
あとコスプレといえば、相手に着させるパターンもある。
相手に好きなコスチュームを着させて、やる気を出させるというのもアリ。
夫にルパンのズラと赤いジャケット着せたら、「ふーじーこちゃーーん」といって、ワンチャン襲いかかってくるかもしれない。
でもこれもレス初期じゃないと、きびしそうだ。
スキンシップ
99%のひとはレス解消のため、スキンシップという道を通るだろう。
のこりの1%のひとは、よっぽどのヘソまがりだ。かたくなに「あけましておめでとう」と言わないみたいな。
スキンシップはレス解消のきっかけづくりには有効だ。
ただ男女で求められるスキンシップのちがいには注意が必要。
たとえば妻がよかれと思って、夫の頭をヨシヨシする。これがキャバ嬢だったらよろこぶ男は多いと思うけど、妻だったら微妙だ。
時代がかわったとはいえ、妻のまえで威厳を保ちたいという男性はまだまだいる。
薄毛を理由に頭をさわられたくない、という男性も多い。
本格派の薄毛じゃない、「すこし減ってきたかな」レベルでも慎重になるべきだ。
男性は女性が思っているよりもずっと、髪の毛を気にしている。
もし夫がことあるごとにヘアスタイルの微調整をしてるようなら、髪の毛にはいっさいふれないのが得策だ。
スキンシップ避けたほうがよい場所は、女性にもある。
おなかだ。
夫はスキンシップのつもりで、ふざけながら妻のおなかをさわりがちだ。「ちょっと太った?」なんてからかいながら腹の肉をつまむ。
このとき妻はなんてことない顔をしているかもしれない。
しかし内心では、練馬大根で顔面をメッタ打ちにしたい夫にムカついているし、「なんか生理的にヤダ」って理由でフラれた男子校生ぐらい傷ついている。
男性の薄毛とおなじぐらい、女性もじぶんの体型を気にしているのだ。
なので脂肪がつきやすいおなかまわりを触られるのはイヤ。
おなじ理由で、太ももや二の腕もスキンシップの場所としては、不適格である。
やはりレスの場合のスキンシップは、“手をつなぐ”からはじめるのがいいと思う。
手をつなぐのはハードルが低く、性的要素がうすいので相手にも警戒されにくいからだ。
なによりも、手をつないだときのほのかな体温が、一時的でもレスの辛さを和らげてくれる。
“レス解消できるかも”という希望がフツフツと湧いてくるのだ。
手をつなげるようになれば、そこを足がかりにして、スキンシップの密度をあげていき、いずれセックスへといきつくかもしれない。
手をつなぐのにオススメの場面は寝るときだ。
それ以外のシチュエーションもいいけど、どうしても“手つなぎ状態”が解除されやすい。
たとえば夜、ふたりでテレビを見ながら手をつなぐ。
しかしやれ“孤独のグルメが見たいからチャンネルを変える”やれ“サッポロ一番塩ラーメンをたべたいから台所へいく”などして、つないだ手が離れる。
そのたびにつなぎ直すのも何だし、けっきょくスキンシップが短くなってしまう。
その点、寝るときふとんの中で手をつなぐ方式だと、手をはなす理由は少なく、長い時間つながっていられる。
また部屋も薄暗い状態なので、照れずに行動にうつしやすい。
寝がえりしたドサクサでつないでしまってもいい。
スキンシップは氷をゆっくりと溶かすようなイメージで、こうした手つなぎぐらいから、時間かけて進めていくのが、逆にレス解消への近道になるだろう。
寝室以外を利用する。
寝室以外でセックスする、というレス解消法もよく紹介される。
リビングやキッチンなどで刺激アップ・・・と説明されるけど、現実的には難しそうだ。
冬は寒いし、どうセックスにこぎつけるか問題もある。
場所をえらばず相手をむさぼるように、というのもセックスフル夫婦じゃないとハードルが高い。
“こどもを気にしないでセックスできるように別室で”というのもあるけど、こちらは取り入れやすそうだ。
ただ別室に誘う口実もおもいつかない。さらにセックスしやすくふとんやマットをひくのも、しらじらしくてイヤだ。
そんな人にぼくが、追いつめられた若手起業家ばりにかんがえた策があるので、聞いてほしい。
それは別室に、“室内キャンプ場”をつくってしまう作戦。
部屋にワンタッチテントや、おしゃれなキャンドルやランタンをおく。
あらゆるアイテムをつかって、非日常を演出する。
ふだんはこどもたちとキャンプごっこをするためのスペース。
そしてここぞ、というとき、子供たちがいつもの寝室で眠ったあと、相手を室内キャンプ場に誘う。
いつもとちがう雰囲気で語り合って触れ合うことで、自然にセックスへの流れをつくれる・・・ような気がする。
この作戦のいいところは、あらかじめテントの中にマットやふとんをひくことができ、セックスしやすい環境をつくれることだ。
事前に何回か、こどもたちともテントで寝て、“決してセックスのための仕掛け”じゃないアピールすると、なおベスト。
これでレス解消できなくても、こどもたちは喜んでくれるし、最悪テントでひとりふて寝してもいい。
室内テント、外で使うことがなければこういうのがいいと思う。
丸洗いできるし、冬場は温かい。
これにランタンやキャンドルで雰囲気だせば完ペキ。
さて、今回の記事はここまで。
まだまだセックス解消法は大量にあるので、また近いうちレス解消法検証の記事を書く!
読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を読んでくれたあなた!セックスレスや婚外等のお悩みをぜひ聴かせてください。明るい未来への第一歩踏み出すお手伝いします!紹介記事クリックお願いします!
ついに…!第2弾の本が完成しました!のきのセックスレス発症から解消までを真摯にバカバカしく語りつくした本です。レスで辛いひとはこれを読むと気持ちが軽くなりますので、ぜひ読んでください!kindleunlimited加入のかたは無料で、購入だと698円で読めます。読んで損はさせません!
こちらは第1作です。セックスレス解消に挑むときのメンタルの整えかたについて書いた本です。セックスレスの渦中にいるかたにオススメです!
Twitterもやってるのでぜひ遊びに来てください。
フォローするとレスの苦しみがちょっとまぎれるかも!!
コメント